受給事例
*当事務所で対応した事例の一部を紹介します
◎慢性腎不全 (障害厚生年金2級) 50代男性
中学生の頃から、健康診断で尿蛋白を指摘されることがあったが、特に気にしていなかった。就職してからも、会社の健康診断で尿蛋白を指摘されていたが、自覚症状がなく放置していた。その後、人間ドッグで尿たんぱく+3、尿潜血+3を指摘され、近所の内科を受診。大学病院を紹介され、IgA腎症と診断された。投薬治療を10年程継続したが、徐々に腎機能が悪化し、倦怠感や食欲不振が出現、人工透析をすることになった。
IgA腎症や、糖尿病性腎症は長い年月をかけて慢性腎不全になることが多く、初診日の特定は慎重になる必要があります。また、カルテが保存されておらず、初診日の証明が困難な場合が少なくありません。しかし、初診日の証明書を取得できなくても、収集した資料により初診日を証明できることがあります。悩んでおられる方は、ご相談ください。
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◎うつ病 (障害基礎年金2級) 50代女性
10年程前から、不眠や抑うつ状態が現れた。仕事をしても長続きせず、自傷行為を繰り返すようになったため、親族に連れられ受診、うつ病と診断された。
最初は他の社労士に依頼されていましたが、途中で事務所を閉鎖したため手続きが中断したとのことでした。診断書もすでに取得されていましたが、有効期限が迫っていたため、早急に対応させていただきました。事後重症請求の場合は、診断書に有効期限がありますので気をつけましょう。また、提出月が遅れると不利益なる場合がありますので、こちらも注意が必要です。
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◎閉塞性肥大型心筋症(障害基礎年金2級)20代女性
幼少期に健康診断で心雑音を指摘され受診。閉塞性肥大型心筋症と診断された。定期的に通院していたが、日常生活に支障はなかった。中学生の頃から、動悸が頻繁におこるようになる。登校中に意識消失し、救急搬送された。その後、植込型除細動器(ICD)植込術を受けた。定期的に通院しながら日常生活を送っていたが、動悸や息切れ、むくみがひどくなり、頻繁に意識消失するようになった。いつ転倒するかわからないため、一人で外出することができず、常に家族の見守りが必要な状態である。
植込型除細動器(ICD)の装着のみであれば、障害年金の等級は3級です。3級は障害厚生年金にしかありません。この方は初診日が20歳より前であるため、障害基礎年金の請求となりましたが、ICD装着後も重篤な症状があり、診断書にその旨をしっかり記載していただきました。また、日常生活の困難さを病歴就労状況等申立書に詳しく記入しました。
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◎くも膜下出血出(障害厚生年金3級) 40代男性
仕事先でくも膜下出血を発症し、救急搬送された。入院中にリハビリを継続し、身体的な機能は回復したが、健忘、記銘力に障害が残った。(高次脳機能障害)発病前の勤務先から退職を促され、入院中に退職。その後いくつかの会社へ就職したものの、仕事の手順を覚えられず、継続することができなかった。
高次脳機能障害をお持ちの方は、ぱっと見た感じは普通で、障害があるようには見えないことが多いです。このため、周囲に理解されにくく「見えない障害」とも言われています。単純な作業であっても覚えられなかったり、ミスを連発し、うつ病を併発される方もいらっしゃいます。この方の診断書には「簡単な仕事はできる」と記載されていました。先生の考える「簡単な仕事」とはいったいなんなのでしょうか?思ったよりも軽い状態の内容になっていましたが、病歴就労状況等申立書には労働に制限があることをしっかり申し立て、無事に3級に決定されました。
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◎右変形性膝関節症 (障害厚生年金3級 ) 50代男性
20年程前から膝に痛みを感じるようになり、近所の整形外科を受診。痛み止めやブロック注射などを受けていたが、仕事中に歩行できなくなった。右膝軟骨壊死の可能性があると言われ、大きい病院を紹介され、人工関節手術を受けた。
初診日が20年前とかなり古いですが、カルテが保存されていたため初診日の証明を取得することできました。人工関節の手術をした病院に診断書の依頼をすると、主治医が、障害年金はたぶんもらえないと思う、聞いたことがないとおっしゃったそうです。ご自分で調べてお問い合わせくださり、本当に良かったです。